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気候変動対応

基本的な考え方

近年、気候変動が一因と考えられる異常気象が世界で多発し、世界全体で温室効果ガスの発生抑制が求められています。また、世界情勢の不安、世界的なエネルギー需要の高まりなどにより、エネルギー価格が高騰しています。
気候変動により起こりうる当社へのリスクは、主に下記のように想定しています。

  • 災害により葬儀会館の運営が妨げられる
  • 葬儀付帯品のコスト上昇や調達への支障が生じる

このような状況のなか、事業活動に欠くことのできないエネルギーの安定確保は当社の重要な経営課題であると認識しており、再生可能エネルギーを活用するなど、環境負荷をより低減した事業活動をさらに推進していきます。また、気候変動をきっかけに深刻な被害が生じた場合にも、社会インフラとしての使命を果たすための体制を構築し、企業の社会的責任を果たしていきます。

CO2排出量削減に向けた取り組み

会館のダウンサイジング

葬儀の小規模化という社会トレンドのなかで、葬儀会館自体もコンパクトなつくりが求められています。当社も新たにオープンする会館は従来より小さな家族葬ホールをメインに建設しています。既存会館についても必要に応じて、施設の改修を行っています。
2023年9月期に新たにオープンした直営6会館はすべて家族葬ホールとし、高効率な空調設備やLED照明を取り入れることで省エネルギーを図りました。会館のダウンサイジング、その他の取り組みを進めたことにより、2014年9月期に比べて会館数が約2倍になった今もエネルギー消費量は大きく変わらない水準を維持しています。
当社はこれからもお客様のニーズにも応えた会館の建設・運営を行うと同時に、電気などのエネルギー消費量の削減を進めていきます。

1会館あたりの電気使用量の推移

1会館あたりの電気使用量の推移

太陽光発電の導入

当社では葬儀会館のCO2排出量の削減に向け、蓄電池付き太陽光発電設備のPPAサービス※1の導入を進めています。会館運営に必要なエネルギーを賄うだけでなく、災害時には蓄電池に蓄えたエネルギーを使って会館運営ができるようにしています。現在太陽光発電設備の導入をしているのは15会館であり、今後さらに4会館の導入が計画されています。
今後も導入可能な会館には積極的に導入するとともに、フランチャイズ加盟店の会館へも太陽光発電の設置を働きかけることで、グループ全体でCO2排出量の削減に取り組んでいきたいと考えています。

太陽光発電を導入した会館(ティア甚目寺北会館)
太陽光発電を導入した会館(ティア甚目寺北)

直営会館における太陽光発電の導入割合※2

直営会館における太陽光発電の導入割合

導入した会館の総使用エネルギーに占める再生エネルギーの割合

導入した会館の総使用エネルギーに占める再生エネルギーの割合
  • ※1PPA(Power Purchase Agreement):電気を利用者に売る電力事業者と、電力の使用者との間で結ぶ「電力販売契約」。
  • ※2導入会館において全館導入が完了した2022年10月~2023年1月実績

会館照明のLED切り替え

2021年10月に全ての直営会館でLED照明への切り替えが完了し、新たにオープンする会館でもLED照明を採用しています。フランチャイズ加盟店の会館でもLED照明を採用しており、引き続きグループ全体での取り組みを進めていきます。

車両の電気自動車化

2024年春、(株)ティア・サービスにおいて、ご遺体の搬送に使う一部車両に電気自動車を導入します。
その他の車両については、市場においてご遺体が搬送できる仕様の車両の供給数が少ないことや、充電設備の整備、スタッフのオペレーション負荷など導入に向けての現状課題をクリアしながら検討を進めていきたいと考えています。