基本的な考え方
当社は、いついかなる場合でも発生する弔いに対応することで、地域の社会インフラとしての役割を果たしていると自負しています。また、命と向き合う葬儀社だからこそ、命のつながりや尊さへの理解を促し、感謝の心を持つ大切さを伝え続けることも当社の使命と感じています。社会や地域の皆様に必要とされる存在になり、当社の目指す社会の実現に貢献する活動に積極的に取り組んでいます。
主な取り組み
地域防災協定への積極的な関与
日本は災害大国ともいわれ、地震、台風、豪雨、津波などの被害が発生しやすい国です。災害発生時において、棺などの葬祭用品の供給や霊柩自動車輸送の協力、また会館の資機材や避難場所などを地域住民に提供したりできるよう、会館のあるエリアの地方自治体・地域学区との間で「地域防災協定」を締結しています。協定を結んだ自治体からは、「安心安全な地域社会づくりに貢献している」との評価をいただいています。今後も自治体からの要望に可能な限り応えて、地域防災協定を締結していきます。
防災訓練への参加
名古屋市との間で締結した、「災害時における棺等葬祭用品の供給及び霊柩自動車輸送の協力に関する協定」に基づき、熱田区の防災訓練に毎年参加しています。
具体的な既存締結エリアについてはコチラ
AED設置拠点の拡充
当社では、お客様に安心して葬儀会館をご利用いただくために、直営会館全館にAED(自動体外式除細動器)を設置しています。会館がオープンしている時間帯に限られますが、不測の事態に地域住民の皆様にご利用いただけるようAEDマップに登録し、Webで検索ができるようにしています。また従業員が迅速・確実に使用ができるように、心肺蘇生法やAEDの取扱い方法を学ぶ講習会を定期的に実施しています。一部のフランチャイズ会館では調整中につきAED設置ができていないため、設置を働きかけていき、全会館に設置できることを目指します。
児童・生徒向け「命の授業」
命と向き合う葬儀社として、命の大切さやつながり、感謝の心を持つことの大切さを伝えることを目的に、代表の冨安が全国の小中学校・高等学校で講演を行っています。現在まで(2023年9月末時点)に50校以上の学校に訪問しました。
2023年9月期の取り組み
訪問時期 | 訪問先 | 対象 |
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2022年11月 | 小学校 | 5~6年の児童194名とPTA会員 |
2023年2月 | 小学校 | 1~6年の児童70名とその保護者、教員15名 |
2023年3月 | 中学校 | 1~2年の生徒280名 |
講演を聴いた生徒からは「今日からお母さんに『ありがとう』と言うようにします。」などの感想が寄せられました。当社として最も伝えたいメッセージが生徒に伝わっていることを実感するとともに、次世代教育に貢献できていると考えます。また、講演を聴かれた先生やPTAの方からも、周囲に推奨したい内容であると高い評価をいただいており、これからも各講演で生まれるご縁を大切に、ご要望いただいた先に全国問わず出向き、当社の思いを伝えていきます。
グリーフサポート認知向上活動
グリーフは悲嘆と訳され、多くの場合は死別による悲嘆を意味します。回復には個人差があり、何年もグリーフ状態から抜け出せないご遺族もいます。一般的には、グリーフを受け入れ、前を向けるようお手伝いすることをグリーフケアと呼びますが、当社では横に寄り添い支える、という意味合いを持たせて、グリーフサポートと呼んでいます。
当社では、ご遺族がより早く回復できることを願って、当社のグリーフに関する知見をさまざまな立場の方と共有しています。最も辛い状態にあるご遺族に寄り添ってきた経験から、死に直面するさまざまな職種でもグリーフサポートの理解を深める重要性を強く感じ、グリーフサポートに関する社外研修をご要望にお応えする形で行っています。
葬儀社として社会に伝えるべきこと、死への向き合い方を伝える機会となっていると考えて、ご要望に応じた形で継続的に実施していきます。
~未来にいきるプロジェクト~古着deワクチン
「古着deワクチン」とは、日本リユースシステム(株)が運営しているもので、不要となった衣類やバッグ、靴等をカンボジアを中心に開発途上国に輸出し、現地で販売・リユースすることで、現地の雇用を生み出すとのと同時にNPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会を通じ、一口につき5人分のポリオワクチン接種代金が開発途上国の子どもたちに寄付される活動です。
当社のお客様の中には、亡くなった大切な方の衣類の手放し方に困っている方、終活の一環として断捨離を行っている方もおられると想定しています。そのようなお客様に、処分するほかにないと思われていた衣類が開発途上国で役立つことになれば、お喜びいただけるのではないかと考え、「未来にいきるプロジェクト」として古着deワクチン活動への参加を始めました。一部の新規オープン会館でのオープンイベントの一環として展開を行っております。また、SDGsの活動に関わってもらうため、社内でも活動を展開しています。
これまでに回収袋計26袋、ワクチン130人分の寄付につながりました。今後も、会館での回収と社内のSDGsへの取り組み促進のため、活動を続けていきます。
ピンクリボン運動の支援
ピンクリボン運動とは、乳がん検診の早期受診の推進などを目的とした世界規模の活動です。奥様を乳がんで亡くし、小さなお子様を抱えた旦那様が途方に暮れる姿に直面し、このような悲しい場面を無くしたい、という思いから、2011年、(一社)名古屋ピンクリボンフェスタ実行委員会の支援を開始しました。現在は、ダイヤモンド会員として年間協賛しています。
社外の活動として10年以上ピンクリボン運動の支援を行ってきましたが、当社内では乳がんの早期発見、早期診断、早期治療に対する意識が不十分であると考えています。これを踏まえ、2023年4月から、自治体で行われる乳がん検診費用を会社が負担する制度を導入することで、従業員にがん検診という具体的なアクションを起こしてもらうよう取り組んでいます。
2023年はピンクリボン月間である10月のピンクリボンライトアップイベントの点灯式に代表の冨安がメインスポンサーとして登壇しました。