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働きやすい職場づくり

基本的な考え方

質の高いサービスを提供し続けるためには、人財の定着が不可欠と考えます。当社では、従業員の多様性を尊重し、適切な評価体系を構築することで、全ての従業員がやりがいをもって働き続けることができる職場づくりに取り組んでいます。職場の労働安全衛生の観点では、生命の安全と同時に「精神的にも安心して働く」ことも重要であると認識しており、心理的安全性の向上のためにメンタルヘルスケアも実践しています。

みんなのシン・ティアプロジェクト

従来の一人の担当スタッフが時間をかけて業務を行う属人的な働き方をイチから見直すことで、従業員一人ひとりのライフステージに応じた幅広い働き方を提案しています。それぞれのキャリアを途絶えさせることなく、当社に定着してもらうことを目指して、改革を進めています。
その一環で、従業員のワーク・ライフ・バランスと多様な働き方の実現を目指す人事制度改革プロジェクト「みんなのシン・ティアプロジェクト」(以下、みんティアPJ)を2022年に発足しました。このプロジェクトは、現在の従業員と、今後加わる新たなティア従業員のすべてが、ずっと働きたいと思える「シン・ティア」を創ることを目的とした全社横断のプロジェクトです。
みんティアPJを中心に、等級制度・評価制度・報酬制度の観点から人事制度の見直しを進めています。また同時に個人の要望に沿ったキャリアチェンジ、キャリアアップに挑戦できる制度の導入や、「より長く働きたいと思える会社」実現に向け、従業員がお互いに思いやりを持ち、社内に感謝があふれる、また個人のチャレンジを心から応援できるようなより良い組織風土を作るための取り組みを検討しています。

セレモニーディレクター業務負荷軽減

みんティアPJでは現在、セレモニーディレクター業務を中心とした現場業務の改善に注力しています。

セレモニーディレクター業務を中心とした現場業務の見直し

セレモニーディレクター業務を中心とした現場業務の見直し

改善後、業務負荷軽減を目的として、パートナーシップ制という新たな業務体制のテストモデルを構築し、一部エリアでのテスト展開を経て、より最適な業務体制の形を模索しています。業務負荷軽減による、セレモニーディレクターの業務へのモチベーションアップや、ワーク・ライフ・バランスを図れる業務体系を追求していきます。また、お客様に対しては、業務体制の改善が満足度の向上につながっているか検証し、サービスの質向上にむけ、多様化する葬儀ニーズに対応した新しい葬儀施行オペレーションの枠組み構築に取り組んでいきます。

メンター制度

従来、セレモニーディレクター職においては先輩社員が新入社員や社歴の浅い社員に付いて業務や会社に慣れるまでの間、サポートを行う体制を導入していましたが、2024年4月より全部門を対象としたメンター制度を導入しています。メンターとしての貢献度を人事評価に反映させることで、メンター(先輩社員)の負担を考慮しながらメンティー(新入社員や社歴の浅い社員)とのより良い関係を作り、新たな人財の定着を図るのが狙いです。また、メンターとなる先輩社員にとっても、人財育成スキルの強化にも繋がると考えています。

社内公募制度

社員がキャリアチェンジ、スキルアップの機会を持てるよう2024年4月より社内公募制を導入しています。人員を補充したい部署が社内向けに募集をし、募集要件を満たす社員が応募して選考に合格すれば、現在の部署に知られることなく異動ができる制度です。この制度を導入することで、社員にとっては自らのキャリアについて考え、ありたい姿を実現していく機会を得るとともに、受け入れる部署にとっては新たな考え方を取り入れるきっかけになり、組織力向上にもつながると考えています。

風土改革

ティアで働くすべての人のエンゲージメント向上を目的として、大きく4つのテーマを設け、より良い風土作りに取り組んでいます。この4つのテーマ「風通しのよさ」「協力・共有」「感謝」「挑戦」のそれぞれに対する取り組みを行い、全社の意識高揚を図っています。具体的な取り組みとしては、部署を越えた社内交流の場を設けるために社内有志メンバーが開催するイベントに補助金を支給したり、従業員が互いに感謝を言い合える機会を創出するために「ありがとうカード」を展開したりしています。ありがとうカード制度では、社内で「ありがとう」を送った数に応じ、遺児支援団体である一般財団法人あしなが育英会への寄付を行うことで、自分たちの取り組みが社会に還元される仕組みを作り、全社で取り組んでいます。

安心・安全に働くための取り組み

長期休業収入サポート制度
(GLTD保険)

当社では従業員※1が安心して働ける環境の整備を目的とし、2020年1月よりGLTD(団体長期障害所得補償保険)制度を導入しました。この制度は、当社社員が病気やケガにより長期療養をしなくてはならなくなった場合に収入の一部が補償されます。社員の任意加入で上乗せ補償も可能となっており、収入の心配を減らし療養に専念する環境を整えていきます。すべての社員が安心して働ける環境づくりの一環として、今後も継続的に運用していきます。

  • ※1正社員のみ対象。
任意加入者数

150

(任意加入率:42.0%)(2023年9月末時点)

メンタルヘルスケアへの取り組み

心の不調は現代日本の大きな問題ともなっており、主な離職原因のひとつとして考えられています。当社においても、弔いの場に携わるセレモニーディレクターだけでなく、その他の従業員についても心の健康を保つことができるよう、メンタルヘルスケアに取り組んでいます。
当社では労働安全衛生法に基づき、毎年ストレスチェックを任意で実施しており、2023年9月期は656名を対象に、447名から回答(回答率68.1%)を得て、職場環境の改善につなげています。現場の管理者に対するラインケア研修も行い、部下の心の不調に対して適切に対応できるように指導しています。ご遺族のグリーフ(悲嘆)をケアするための「グリーフサポート」研修では、ご遺族だけでなく、従業員自身の心のケアも重要であることを伝えています。
今後も、ストレスチェックを継続的に実施しながら、全社の従業員のストレス状況の把握と、働きやすい環境づくりに努めてまいります。また、メンタルケアに関する研修は内容を見直しながら実施し、より多くの従業員に対して、適切なメンタルケアができるように取り組んでいきます。

メンタルヘルスケアへの取り組み