キャンドル作りを通して考える「ありがたさ」
ティアで承るご葬儀は年間2万件に上ります(直営・FC会館合算)。通夜式、葬儀式においては数種類のロウソクを使用しますが、ティアにおいてはこのロウソクを故人様が異なる式に再び使うことはありません。よって、多くの場合、ロウソクを使い切ることは難しく使用済のロウソクが余ってしまいます。
サステナビリティの観点からも、このような無駄が出てしまうことに対し問題意識を持っていましたが、課題解決のために連携できる先を見つけることができず前進できない状況でした。そんな時、愛知県江南市の昭蓮寺様から、ロウソクのアップサイクルの取り組みについて声をかけていただきました。昭蓮寺様では、娘さんを中心に使用済ロウソクを活用したキャンドル作りを行っており、ティアで発生するロウソクも活用できないかと考えてくださったのです。この娘さん、というのがなんと10歳の小学生でありながら、'candleworkskico'として活躍するキャンドルアーティスト。愛知県犬山市の大きな祭である犬山祭で使用したロウソクを活用したキャンドルの展示会なども開催されるようなスーパー小学生なのです!
このようなご縁に恵まれたことで、使用済ロウソクを活用する道が開けました。さらに、candleworkskicoさんを先生に迎え、使用済ロウソクを活用したオリジナルキャンドル作りのワークショップも開催していただけることに!それならば、ぜひ内定者交流会で学生の皆さんと一緒に取り組み、「物のありがたさ」について、共に考える機会にしたいと思いました。実施が決まってから、現場スタッフの協力を得ながら使用済ロウソクを回収し、なんとか必要量を集めることができました。急遽決まったにも関わらず、協力してくれた現場スタッフにも感謝★です。
さて、当日は8名の内定者に参加してもらい、2グループに分けてワークショップとティアのサステナビリティについて学んでもらうセミナーの二本立てで開催しました。今回は紙パックを型に使い、キューブ型のおしゃれなキャンドルを作りました。ロウソク用の顔料で色とりどりに生まれ変わったティアの使用済ロウソクを使いながら、思い思いにマイキャンドルをデザインしていく学生たち。キャンドル作りには、ロウの適正な温度管理がとても重要なのですが、ここで驚いたのがcandleworkskico先生の温度の見極め力!温度計を使わずして、「今!」「まだ!」の声が飛ぶワークショップでにぎやかに、和気あいあいと進行していきます。
少し寒い場所で30分ほど時間を置いてキャンドルを固めます。しっかり固まったのを確認してから型から外し、いよいよ個性豊かなキャンドルたちが登場!各メンバーから歓声が上がりました★
サステナビリティのセミナーでは、サステナビリティに取り組むティアの想い、現在ティアで取り組んでいることをお話しさせてもらいました。熱心に聞いてくれる内定者の表情を見ながら、共に働くすべてのスタッフが充実した日々を送ることができるよう環境を整えるのも、ティアのサステナビリティ(持続可能性)の大きな要素だなと改めて感じました。
最後にみんなでテーブルを囲み、お茶を飲みながらの交流会を楽しみました。昭蓮寺のご住職の小話や、メンバーそれぞれの趣味トークで盛り上がる至福の時間。参加してくれた内定者の皆さんの笑顔がとても幸せなお土産になりました。
ティアでは、今後も様々な趣向を凝らしながら内定者交流会を行います。内定者の皆さん、どうぞお楽しみに♪そして、まだお会いしたことがない皆さんとの出会いを心待ちにしております★