サステナビリティサイト

2024年6月15日、名古屋市中区栄において『名古屋レインボープライド』が開催されました。名古屋レインボープライドは、LGBTQを軸に、一人ひとりが持つ様々な多様性を可視化し、権利や尊厳を求めるイベントであり2012年から形を変えながら開催しています。今年も様々な企業・自治体の協賛、協力により盛大に開催されました。

ティアは、大切な方ときちんとお別れをすることにより遺された方が前を向いて自らの人生を歩んでいけることができる、という考えのもと『すべての方の最期のお別れに寄り添うこと』をモットーとして掲げています。変わりゆく社会の中で故人様、ご遺族の様々な多様性に対応していくことは葬儀社としての使命でもあり、ティアでも多様性に対する取り組みを少しずつ進めているところです。今回のイベントでも当社の想いを多くの方に伝えることができたらという意図から初の協賛となりました。イベント会場でブースの出展も行うこととなり、ティアとしてどんな内容にするかを社内外の協力を得ながら企画を行いました。ミーティングの中で出された自由（過ぎ？）な意見交換の結果、■ありがとうを伝えるメッセージカードの配布　■人生観が変わる！？入棺体験　を展開することが決まりました。さらに！「昼はお花屋さん、夜はゲイバーのママ」である、名古屋でも名の知れた『たかしママ』とのコラボが実現！ライブパフォーマンスでオリジナル祭壇を組んでいただくこととなりました。

また、今回のブースの装飾デザインには、バンタンデザイン研究所の学生さん達にも協力いただきました。若い感性で『生死』を捉え、棺の前に飾るスクリーンや、棺の装飾、入棺体験やメッセージカードなどの案内ポスターの他、メッセージカードのデザイン等も手掛けていただきました。パステルカラーでまとめたデザインはとても明るく優しいイメージを演出し、ブースに訪れやすい雰囲気作りに大いに貢献してもらいました。

さて、当日！幸いなことに雨に降られることもなく、多くの方々に訪れていただきました。この日、会場のオアシス21にいらしたのは5.5万名！たかしママの強力サポートもあり、入棺体験をしていただいたのは100名超！！という大盛況となりました。入棺体験に行列ができる様子はなかなか見られるものではありません笑。入棺を終えたお客様からは、「生き返った気がする」「もっと固いと思っていたけど、結構柔らかい」「こんなに周囲はうるさいのに蓋をすると静かなのに驚いた」「一日を大切に生きようと思った」など、様々な感想が笑顔と共に聞かれました。初のブース出展にして、入棺体験...お客様にどんな風に受け止められるだろうかと、前日まで不安を抱えておりましたが本当に嬉しい一日となりました。

そして、たかしママに組んでいただいたオリジナル祭壇は、さすがの出来栄え！レインボーカラーの花を使いながら本当に華やかな祭壇を作っていただきました。何もないところから、美しい祭壇が組まれていく様は圧巻！の一言でした。完成品をご覧になったお客様からは、「こんな祭壇が実際の葬儀で使えたら良いなぁ」などの声が上がり、フォトスポットとしても大人気となりました。祭壇作りから入棺体験の盛り上げ役まで、たかしママの縦横無尽の活躍に心から感謝いたします。

午後からは有志数名でレインボーパレードにも参加しました。車道を歩く私たちを事故の無いよう誘導してくださる警察の方に守られながら沿道からの「ハッピーティア～♪」という声かけに励まされつつ歩ききることができました。温かい声援と満面の笑みを送ってくださる沿道の方の姿が忘れられません。

初の試みとなりましたが、当事者の方が「ティアさんがこのイベントに参加してくれて本当に嬉しい」と声をかけてくださったり、同じくダイバーシティを推進する他社様から「今回のイベントの中で一番の驚きでした！」と挨拶をしてくださったり、と様々な交流が生まれました。また、共にイベントを大いに盛り上げてもらったティアメンバーの皆さん、皆さまのご協力が無ければ盛況に終えることはできませんでした。ご参加いただいた皆さまがこのイベントを楽しんでいただけていたら本当に嬉しいです。

このようなイベントに参加することで、改めてそれぞれの個性を互いに認め合いながら自分らしく生きていけることの大切さを実感します。すべての人が自分自身に誇りを持って幸せを感じることができますように。HAPPY PRIDE！！