全従業員向けのダイバーシティ研修を行いました
2025年7月7日に、ティアで働く全従業員向けにダイバーシティ研修を行いました。今回、講師としてお迎えしたのは、NPO法人ASTAさんです。ASTAさんは、愛知県、岐阜県の学校や行政、企業を中心にLGBTQ+出張授業・講演会を行い、正しい知識の定着、多様性の向上、当事者の健全な育成を目指し活動をされている団体です。
ティアは、「全ての人の最期に寄り添うこと」をモットーとして掲げており、葬儀に関わるすべての方が自然に故人様への感謝の気持ちを伝えられるような場を作り上げていくことが、たった一度しかない最期の瞬間を託されるものとしての使命であると考えています。株式会社電通グループの調査によるとLGBTQ+の人口は約1,000万人いると言われています(電通LGBTQ+調査2023)。6大名字(鈴木・佐藤・田中・高橋・伊藤・渡辺)の方々と比較すると、LGBTQ+の方々の人口は、160万人以上多いことになります。今、この記事を読んでくださっているあなたのお知り合いにも6大名字の方が何人かいらっしゃるのではないでしょうか。それぐらい当たり前に性的マイノリティの方々はいらっしゃいます。今回のようなダイバーシティ研修を実施することで、従業員が性的マイノリティについての理解を深め、すべてのお客様一人ひとりが安心してティアを利用することができる環境作りにつながると考えています。
今回の研修では、LGBTQ+の基礎知識に加え、当事者・当事者のご家族より体験談をお話いただきました。研修を受講した従業員からは、「考え方の理解だけでなく、ご本人やそのご家族からの実際の話を聞くことができ、より現実のものとして捉えることができた」「実際の声を聞くまでは、自分にはあまり関係のないことだと思っていたが全くそうではなく、状況を想像したり数字で教えていただいたりすると、かなり身近な話だと思った」などの感想がでました。質疑応答の場面では、「お客様からカミングアウトを受けた際の対応の仕方」など実際の業務に直結する質問もいくつかあがり、具体的な例を交えながら教えていただきました。
また、LGBTQ+を理解し、支援したいと思う人を指す「ALLY」という言葉があります。このALLYについて、「上から手を差し伸べる支援でもなく、下から支えるサポーターでもなく、横に立ち、寄り添うことがALLY」というASTAさんの想いも伝えてくださいました。この言葉には助け合う気持ちや、同じ目線で寄り添おうとする気持ちが込められています。ティアではこの想いを可視化し、ALLYを表明するためのオリジナル「ALLYシール」を作成し、ダイバーシティ研修後などに希望する従業員へ配布をしています。これからもティアは、一人ひとりが誰かのALLYになれるよう、一緒に働く仲間もお客様も誰もが心地よく過ごせる場所を目指して、取り組みを続けてまいります。