雑紙が大きな船に!

ティアでは、障がいのある従業員のサポートと育成を目的として、2015年に「ワークサポート課」を設立しました。現在は3名の指導員が、障がいのある10名の従業員の指導・育成にあたっています。主な業務内容としては、会館の草むしりなどの外作業や書類のデータ化、名刺制作、資料の封入作業など幅広い業務に取り組んでいます。その中で課題となっていたのが、業務の過程で生まれる多くの廃棄物です。資料の包み紙や台紙、段ボール、コピー用紙の包み紙、布のはぎれなど、幅広い業務に取り組んでいる分、出てくる廃棄物も様々です。どれも「まだ使えるのに捨てるしかない」というもったいなさを感じ、ワークサポート課では5年ほど前から、それらを保管し、活用できる方法を探していました。
そんな中、2025年7月に廃棄ロウソクを再利用したキャンドルワークショップを開催させていただいた「こまきこども未来館」には、子どもたちが好きな材料を使って自由に創作できる「工作エリア」があり、そこでは企業から寄せられる廃材が活用されていることを知りました。そこで、ティアからも資材を提供できないかと相談したところ、快く受け入れてくださり、現在は、子どもたちの工作に役立ててもらっています。
資材をお渡しして数か月経った頃、「子どもたちがとても素敵な作品を作ってくれた!」と、こまきこども未来館の方からご連絡をいただきました。こまきこども未来館では、2025年7月24日~8月9日に「こまき冒険スライムむら」というイベントを開催されており、そのイベントに参加された子どもたちが、ティアから提供した資材を使って「大きな船」を作ってくれたのです!段ボールをテープで貼って船を作り、帆の部分には古紙を使用して、個性あふれる絵も描いてくれました。廃棄するしかないと思っていた資材を、こんなにも素敵な作品に生まれ変わらせてくれた子どもたちに心から感謝しています。また、大量の資材を快く引き取ってくださったこまきこども未来館の皆さま、本当にありがとうございました。
ティアは、日本で一番「ありがとう」と言われる葬儀社を目指しています。「ありがとう」という言葉は、漢字で「有難う」と書き、「滅多になく、貴重なもの」という意味の言葉です。つまり、その反対の言葉は「当たり前」ということになります。身の回りにあるものを「当たり前」と思わず、一つひとつに感謝することが大切であると、日々の業務を行う上で私たちは考えています。そんな想いを大切にしているティアにとって、捨てられてしまうはずだった資材が、子どもたちの手で新しい作品へと生まれ変わっていくのは、本当に嬉しい瞬間です。今後もティアは、日々の暮らしの中で見過ごしがちな「ありがとう」を忘れずに、物や人とのつながりを大切にしていきます。