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新入社員に「ダイバーシティ研修」を行いました

2025927日に新入社員を対象としたダイバーシティ研修を行いました。以前、TEAR'sSTORYにてご紹介させていただいた、全従業員向けダイバーシティ研修の際と同様に、今回も講師としてNPO法人ASTAさんをお迎えしました。ASTAさんは、愛知県、岐阜県の学校や行政、企業を中心にLGBTQ+出張授業・講演会を行い、正しい知識の定着、多様性の向上、当事者の健全な育成を目指し活動をされている団体です。

当社は、「全ての方のお別れに寄り添い、大切な方を亡くされた方が再び前を向き、歩んでいけるようなお手伝いをすること」をモットーとして掲げています。全ての方には、当然、性的マイノリティの方々も含まれているため、様々な価値観や個性に寄り添いながらお客様に対応することは、葬儀社としての使命であると考えております。

今回の研修では、20254月に入社をした新入社員17名が受講しました。研修のはじめでは、左利きの人が日常生活の中で感じている不自由さなどを、数名に分かれて考え、まずマイノリティの不自由さを知るところから始まりました。その後、性的マイノリティの方々は「いない」のではなく「みえていない」だけであるということを、6大名字の人口と比較をしてご説明いただきました。性的マイノリティの人数が1,000万人であるのに対し、6大名字(鈴木・佐藤・田中・高橋・伊藤・渡辺)の人数は840万人であると言われています(電通LGBTQ+調査2023)。この数字からも分かるように、皆さまはこれまで、6大名字の方と話したことがあるのと同じくらい、性的マイノリティの方とも会話をされていたことになります。このような身近な数字を例に説明していただいたことで、性的マイノリティの方々をより身近な存在として捉えられようになり、普段の何気ない言葉遣いなどにも意識が向くきっかけとなりました。また、LGBTQ+当事者や当事者の保護者の方が実際にお越しくださり、これまでの経験をお話いただきました。当事者のお声を聞き、「今まで自分が気づいていないところで、誰かを傷つけてしまっていたかも知れない」と振り返る社員もおり、それぞれが自分の行動や考え方を見つめ直す貴重な機会となりました。また研修を受講して新入社員からは、「すべての人が自分らしく生きやすい世の中であるように、私自身が考えられることが多くあると感じた」「枠にあてはめるのではなく、『あなたはどんな人なのか』と、一人ひとりと向き合うことが大切なのだと知った」といった感想も寄せられました。

今後もティアは、一人ひとりの多様性に寄り添い、誰もが安心して心地よく過ごせる場所を目指して、取り組みを進めてまいります。