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家族葬での喪主挨拶【例文付】
「家族葬について」
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【例文付】家族葬での挨拶の仕方は?
通夜・告別式や挨拶状など場面別に解説
家族葬は、通夜・告別式などそれぞれの場面ごとにふさわしい挨拶があります。このページでは、家族葬の場面別に挨拶と例文を、通夜や四十九日などに分け解説しています。また忌み言葉など気を付けたいマナーについても紹介するので、ぜひご活用ください。
家族葬に挨拶は必要?
ご親族が中心に集まる小規模の家族葬でも、基本的に挨拶は必要です。
しかしご家族のみで行う規模の小さい家族葬の場合は、挨拶自体を省略することもあります。
家族葬の挨拶は、一般葬と同じく喪主が行うのが基本ではあるものの、喪主の状況を見て、喪主の長男・長女などの近親者が行う場合もあります。
事前に、関係者内で誰が挨拶をするかよく相談しましょう。
また、「弔辞(ちょうじ)」は故人と縁が深かった人が、故人に向けて述べるお別れの言葉です。参列者が限定される家族葬において、弔辞は必ずしも必要なわけではありません。
喪主挨拶の回数とタイミング
- 通夜の挨拶
- 告別式の最後・出棺前の挨拶
- 精進落とし開会の挨拶
家族葬における喪主が挨拶するタイミングを上記の表にまとめました。家族葬の喪主による挨拶は、通夜と告別式含め主に3回あります。
家族葬の場面により述べる内容が異なりますが、家族葬における喪主の挨拶は、参列者への感謝や近親者への労いで主に構成されます。
それぞれの場面ごとに喪主挨拶の例文を含めて詳しくみていきましょう。
通夜の挨拶
通夜の挨拶例文
本日はご多忙中にもかかわらず、通夜にご弔問頂きまして、誠にありがとうございました。ここに生前賜りました、ご厚情に対し、厚くお礼申し上げます。
尚、明日の葬儀・告別式は(午前・午後)○○時より執り行わせて頂きますので、
何卒、よろしくお願い申し上げます。
通夜の挨拶は、通夜の閉会と参列者への感謝を述べるのが一般的です。通夜振る舞いをしない場合は、通夜の挨拶で告別式の案内も添えます。
通夜の挨拶の例文を見ていただくとわかるように、通夜の喪主による挨拶は下記3点を意識して作成します。
- 通夜参列への感謝
- 故人が生前お世話になったお礼
- 告別式の案内
告別式の最後・出棺の際の挨拶
告別式の最後・出棺の際の挨拶例文
本日はご多忙中にもかかわらず、故○○○○の葬儀にあたりまして多数の心からのご会葬を頂き、誠にありがとうございました。
故人は好奇心の人でした。生前はスキーやボウリング、登山など、多くの趣味を持っており、思い返すと、いつも何か新しいことに挑戦していました。病床にふせった後もそれは変わらず、将棋をやり始めるなど、最期まで変わらぬ姿を私たちに見せてくれました。
どんなことにも興味を持ち、常に挑戦し続けた故人だからこそ、本日、こうして皆様に見守られ旅立つことができたのだと思います。
ここに、生前賜りました、ご厚情に対し、厚くお礼申し上げますと共に、今後共私ども遺族に、変わりなきご厚情を賜りますようお願いいたします。
簡単ではございますが、これをもちまして、お礼の挨拶にかえさせて頂きます。
告別式の最後・出棺の際に行われる喪主挨拶の例文です。基本的に、告別式の最後もしくは出棺の際に行われることが多いですが、告別式の中盤で挨拶する場合もあります。 家族葬の形式によっても異なるので、事前に葬儀社へ確認しておきましょう。
また告別式での挨拶を考える際には、下記の4点に意識して作成します。
- 参列のお礼
- 故人の生前エピソード
- 生前の厚意への感謝
- ご遺族への温かいご支援のお願い
精進落としの挨拶
精進落とし開会の挨拶例文
本日はご多忙のところ、故○○○〇のためにご参列下さいましてありがとうございました。
皆様のお力添えをいただき、無事に通夜、告別式を滞りなく済ませることができました。
ささやかではございますが、粗食を用意いたしましたので、ごゆっくりおくつろぎ下さいますよう、お願いいたします。
精進落とし開会の挨拶の例文を紹介します。精進落としの挨拶は、火葬から戻ったあとの食事の席で行われます。
精進落とし前の挨拶は葬儀がつつがなく終わったことへのお礼も述べましょう。
この後の「献杯」は挨拶に引き続き喪主がしてもよいですし、故人の近しかった人に頼んでも問題ありません。
精進落とし閉会の挨拶例文
本日は長い時間、故○○○〇のためにお付き合い頂き誠にありがとうございました。
皆様に惜しまれ、心からのお見送りをいただき、故人も大変喜んでいることと存じます。
故人との思い出話をもっとお聞きしたいところですが、夜も更けて参りましたため、そろそろお開きとさせていただきます。
皆さまどうぞお気をつけてお帰りください。
本日は誠にありがとうございました。
精進落とし後の挨拶では、葬儀に立ち会ってくれたことへのお礼に加え、もし決まっていれば法要の案内を盛り込むと親切です。
家族葬で挨拶する時のポイント
- 挨拶の長さ
- 話し方を意識する
- 使わないほうがいい言葉を把握する
家族葬で挨拶するときのポイントは3つあります。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
挨拶の長さ
家族葬で挨拶をする際、その長さには注意を払いましょう。
家族葬の挨拶は、時間にして約2~3分が一般的です。色々話したい気持ちもあるかもしれませんが、家族葬の挨拶では、出来る限り簡潔に話すことが重要です。
話し方を意識する
家族葬の挨拶では、話し方も大切なポイントです。
時間や家族葬の進行にばかり気をとられてしまうと、ついつい早口になってしまいます。事前に作成したメモを見ながらでかまいませんので、ゆっくりはっきりと話すようにしましょう。
使わないほうがよい言葉を把握しておく
家族葬に限らず、葬儀の場で使わないほうがよい言葉を「忌み言葉(いみことば)」や「重ね言葉」と言います。挨拶をする際には、忌み言葉を把握しておきましょう。
特に気を付けたほうがよい言葉を簡単に紹介します。「たびたび」「かえすがえす」などの重ね言葉や「再三」「追って」などは不幸が続くことを連想させるため、葬儀の場にふさわしくないとされています。
また「消える」「浮かばれない」などの忌み言葉は不吉な事を連想させるため、使用を控える習わしがあります。
どちらも挨拶をする際にはとても重要です。下記に一例をまとめたので、使用しないように注意しましょう。
NG例 | 言い換え | ||
---|---|---|---|
重ね言葉 | たびたび・しばしば | よく・しげく・いつも | |
くれぐれも・重々 | 十分に・よく・どうぞ | ||
いよいよ・ますます | さらに・もっと | ||
もう一度・再び | いま一度・改めて | ||
かえすがえす | 後から振り返りますと | ||
再三・何度も | 大変多く・頻繁に | ||
忌み言葉 | 追って・続いて | 後ほど・同様に | |
消える | ※使わない | ||
浮かばれない | ※使わない | ||
大変なことになる | ※使わない | ||
忙しい | 多用 | ||
生きていたころ・生存中 | 生前・元気だったころ | ||
急死 | 突然のこと・急逝 |
参列者以外への挨拶
- 僧侶への挨拶
- 会社への挨拶
- 挨拶状
上記のように参列者以外にも葬儀に関係のある人に挨拶をする機会もあります。それぞれの場面における挨拶の仕方について詳しく見ていきましょう。
僧侶への挨拶
僧侶が家族葬の通夜会場に到着した直後、忙しいとは思いますができれば喪主から手短に挨拶をしましょう。
会場にご足労いただいた謝意と「本日はよろしくお願いします」という言葉を添えることが大切です。
通夜終了後は、僧侶の控室へ出向き、再度お礼の言葉を述べます。
この時に、翌日の葬儀に関する簡単な打ち合わせを行うこともありますので、準備しましょう。
また、通夜終了時に挨拶をする場合、お布施をお渡しすることがあります。これは宗教者によってもタイミングが異なるので、事前に葬儀社や宗教者に確認をとりましょう。
会社への挨拶
喪主が会社員の場合は、会社への挨拶も必須です。家族葬を執り行うことや、ご家族やご親族以外の参列を辞退する場合はその旨を伝えましょう。
また、香典や弔電・供花など辞退するものがあれば、こちらもあわせて伝えます。
忌引き明けには、上司・同僚に数日不在にしたお詫びとフォローのお礼をあらためて伝えるようにしましょう。
葬儀後の挨拶状
家族葬の葬儀後の挨拶状は、一般葬と少し異なります。一般葬との違いとしては、家族葬で執り行った旨などを記載します。
下記のような点を意識して作成します。
- 故人が亡くなったこと
- 故人の遺志により家族葬で執り行った旨
- 生前お世話になったお礼
- 連絡が事後になったことへのお詫び
また挨拶状の例文を以下に掲載しますので、作成する際の参考にしてみてください。
家族葬では場面に応じた挨拶を。
挨拶のマナーをしっかりおさえておきましょう
家族葬は挨拶が省略されることもあります。しかし基本的には一般葬同様に様々な場面で喪主の挨拶は必要です。 場面や相手ごとに挨拶の内容は異なるので、それぞれしっかり準備しておきましょう。
家族葬の挨拶をはじめ、不安な点やご不明点があれば、どんな些細なことでもぜひティアへお気軽にご相談ください。24時間365日、家族葬をはじめ葬儀に関するお問い合わせを受け付けております。
監修:ティアアカデミー
セレモニーディレクターを育成する組織として、入社する社員の教育や入社後の研修を実施。葬祭ディレクター技能審査(厚生労働省認定) 1級葬祭ディレクターの資格を持つ講師も在籍。独自の資格制度である「ティア検定」を創設し、毎年数百名の葬祭ディレクターの審査を実施している。